Saturday, November 1, 2014

宇宙のエスペラント語①

このコーナーでは、宇宙に纏わるエスペラント語を紹介していきたいと思います。
エスペラントって何?って思ったそこのあなたは、こちらをご覧ください。http://ja.wikipedia.org/wiki/エスペラント  学生のあなたにはこちらがオススメ。http://pasxo.blogspot.jp
まず一つ目は、宇宙ステーションに付いているロボットアームの一つ、
「デクスター」
正式名称は、「特殊目的ロボットアーム」。
要は、大きいロボットアームではできない細かい作業ができるマルチな小型ロボット(小型と言っても十分デカい→重さ1.6 t、大きさ3m以上 )のこと。
何がエスペラントに関係するのかと言うと、エスペラント語に「デクストレ」という単語があるのです。意味は「右」。
何か関連があるのかと思って調べてみると・・・

まずは、英語の正式名称を追ってみました。
Dextre(Special Purpose Dextrous Manipulator: SPDM)
ふむふむ。デクスターというのは、Dextrous という単語から来ているのか(?)

そこで英辞郎でDextrous を検索。
dextrous
【形】
    器用な、巧妙な、機敏な、抜け目のない、利口な◆【語源】ラテン語dexter
ほほお。
デクスターはそもそもラテン語のdexter から来ているのね。

そしていよいよエスペラントの語源辞典"Etimologia vortaro de Esperanto"でDekstre(デクストレ)を引いてみる。
ラテン語のDexter が載っている!語源が一緒だ!

整理しよう。
むかしむかし、ラテン語がありました。
ラテン語の「右」もしくはそこから派生した「器用な」(人類は右ききが多くて、右腕の方が器用だからね。)という意味のDexterという言葉から英語のDextrous(器用な)という単語ができました。(参考:http://ja.wiktionary.org/wiki/dexter
エスペラントは、そもそもの「右」という意味で、Dekstre(デクストレ) という単語を造りました。

翻って現代。
宇宙ステーションにデクスター(Dextre)という「器用な」ロボットがいます。
まさに宇宙ステーションの右腕的存在!

『デクスター』
宇宙のエスペラント語に認定!

http://iss.jaxa.jp/glossary/jp/te/dextre.html


次回の宇宙エスペラントは「マル」について書きます。
きぼう

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